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最近、地域の公共施設の監理業務に関わっています。
長いあいだ、地域の暮らしを陰ながら支えてきた建物です。
その建物が、これから先もしばらく安心して使えるように。
今は、そのためのお手伝いをしています。
「かんり」と聞くと「管理」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
建築の世界では、同じ読みでも「監理」という言葉を使います。
監理は、図面や計画どおりに工事が進んでいるかを確認するお仕事です。
現場に足を運び、施工の様子をチェックしたり、関係する方々と打ち合わせをしたり。
建物が完成するまで、設計者の目で見守る役目だとイメージしていただくと近いと思います。
今回の建物は、たくさんの人が利用してきた施設です。
普段は何気なく通り過ぎていても、地域にとってはなくてはならない場所。
そんな建物に携われることを、とてもありがたく感じています。
ただ、どんな建物も年月とともに少しずつ傷んでいきます。
今回の工事の目的は、あと数年、安全に使い続けられる状態を保つこと。
新しく建て替えるのではなく、今ある建物を補強しながら大切に使っていく工事です。
打ち合わせでは、「鉄骨の補強方法」や「納まり」といった言葉が次々に出てきます。
正直に言うと、最初は分からない言葉だらけでした。
たとえば「納まり」。部材と部材がどう取り合うか、どう組み合わせてきれいに仕上げるか、という意味です。
図面の上では一本の線でも、実際の現場では「ここはどう納める?」と細かい検討が必要になります。
鉄骨の補強も同じです。
今ある骨組みにどう手を加えれば、強さを確保できるのか。
既存の建物だからこそ、図面どおりにいかない部分も出てきます。
現場を見て、話し合って、一つずつ答えを出していく。
そのやりとりを横で聞きながら、毎日たくさんのことを吸収しています。
分からない言葉が出てきたら、その場でメモ。
あとで調べたり、先輩に聞いたりして、少しずつ自分の言葉にしています。
「なぜこの補強方法なのか」
「この納まりにすると何がいいのか」
理由まで分かると、図面の見え方もがらっと変わります。
小さな「分かった!」が積み重なっていくのは、このお仕事の楽しいところです。
私たちは普段、住宅の設計や施工を中心にお仕事をしています。
一方で、今回のような地域の公共施設にも携わらせていただいています。
住宅でも公共施設でも、「安心して使える建物を届けたい」という思いは変わりません。